「いいデザイン」では足りない。実在しない幼稚園のサイトを本気で作って分かったこと
ある日、架空の幼稚園を一園、丸ごと作った
このサイトに掲載している「ひだまり幼稚園」というHPは、存在しない幼稚園のものです。
園長も先生も、卒園児も、住所も、電話番号も、すべて私たちが架空で組み立てました。だから、もしどこかで「ひだまり幼稚園に通わせたい」と思って検索された方がいたら、ごめんなさい、見つかりません。
なぜそんなものを作ったのか。
「うちの業種だったらどう仕上がりますか?」というご相談を、私たちはよく受けます。その質問に、言葉ではなく実物で答えるためのデモサイトです。
そして、これを作っていく過程で、私たちは想像以上に多くのことを学びました。今日はその話を書きます。
「いいデザイン」では、保護者の心は動かなかった
HP制作の仕事をしていると、つい「きれいに作ること」が目的になりがちです。
写真をきれいに並べて、フォントを整え、配色を洗練させる。スマホ対応する。表示速度を上げる。 ──これは全部、当たり前です。当たり前なんですが、当たり前を積み重ねただけで、HPは成果を出してくれません。
私たちが「ひだまり」を組み立てる前にまずやったのは、保護者の頭の中を再現することでした。
朝、共働きで疲れた30代の母親が、布団に入ってからスマホで「○○市 幼稚園」と検索する。 最初に開くのは、検索結果の1番上のサイトではありません。スクロールして、写真がいちばん良さそうなサイトを開きます。
開いたHPで、最初に何を見るか。 カリキュラム? 違います。 「ここなら、安心して任せられそうか」という肌感覚。これだけです。
ということは、その肌感覚を作るのが、HP設計の本質になる。 「いいデザイン」では足りない。「いい肌感覚」が必要なんです。
「3つの約束」が、保護者の不安に答える
ひだまりのトップに置いたのは、「3つの約束」というセクションです。
園の特徴を箇条書きで並べるのではなく、「私たちはこの3つを守ります」という、約束のかたちで語っています。
このセクションが面白いのは、「うちは素晴らしい園です」と言う代わりに、「これだけのことをやっています」と事実を見せる構造にしたことです。
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顔の見える、先生たち。 ── 一人ひとりの先生が、教育観も人柄も休日の過ごし方まで、自分の言葉で公開しています。「どんな人に預けるのか」が、入園前から見えること。
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卒園後まで見つめる成長。 ── 卒園した子どもたちが、どんな小学生に育っているか。連携小学校の先生方の声、卒園生のインタビューまで、すべて公開しています。
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安心の見える、保育環境。 ── 送迎バスの装備、置き去り防止装置、災害対応、アレルギー対応。「安心です」と言うのではなく、「これだけのことをしています」と事実でお見せします。
保護者は、入園を決めるまでにHPを何度も見返します。1回目は雰囲気で、2回目は中身で、3回目は不安を確かめるために。 「3つの約束」は、その3回目で読まれるために置いています。「印象」ではなく「具体」で安心してもらうための装置です。
園長メッセージは、「短く、深く」
ひだまりの園長メッセージは、たった一段落です。
子どもたちが幼稚園で過ごす3年間は、人生でいちばん感受性が豊かな時期です。だからこそ私たちは、急がない教育を大切にしています。一人ひとりが、自分のペースで考え、感じ、動き出す瞬間を、丁寧に待つこと。それが、ひだまり幼稚園が48年間変わらず守り続けてきた、ささやかな約束です。
園長メッセージというのは、ともすれば長大な教育論になりがちです。でも、それを最後まで読む保護者は多くありません。
ひだまりでは、あえて150字に削り込みました。読む側の時間を奪わず、それでいて「この園は急がせない人たちなんだ」という人柄が伝わる。 伝わる量と書く量は、比例しません。
タブで切り替える「ふだん」と「特別な日」
幼稚園HPで、もっとも情報量が多くなるのが「園での過ごし方」のセクションです。
ここを縦に長く並べてしまうと、保護者はスクロールに疲れて離脱します。

ひだまりでは、ひとつのスペースの中で「園の1日」と「年間行事」をタブで切り替えられるようにしました。セクションタイトルは「ひだまりの、ふだんと、特別な日。」──このタイトル自体が、2つのタブの意味を説明しています。
「日常の過ごし方が知りたい人」と「年間でどんなイベントがあるか知りたい人」、両方のニーズを、同じスペースで満たす。 スクロール量を増やさず、情報の密度を上げる。これがUI設計の意図です。
「見学予約」までの距離を、極限まで短くする
幼稚園HPで起きる最大の損失は、見学予約への到達失敗です。
「いいなと思ったのに、予約フォームがどこかわからなくて閉じた」 これが、想像以上に多い。
ひだまりでは、5箇所に予約導線を置きました。
- ヘッダーナビの右端(PC・タブレットで常に見える)
- ヒーローセクションのCTAボタン(最初の画面で目に入る)
- スマホの画面下に固定された「LINEで見学予約・質問する」(スクロール中いつでも1タップ)
- 各セクション末尾の見学予約CTA
- フッターの予約リンク

どこから読んでも、1タップで予約フォームに到達できる。これを設計の絶対条件にしました。 モバイル固定CTAをLINE経由にしたのは、保護者が「いきなりフォーム入力」より「LINEで気軽に聞く」を選ぶことが多いからです。心理的ハードルを2段階下げる設計になっています。
なぜ、ここまで考えるのか
私たちDesign Studio KZが大事にしているのは、「集客できるWebを、事業者目線で作る」という一点です。
きれいなだけのサイト、テンプレートで量産したサイト、おしゃれだけど成果が出ないサイト。 そういうものが世の中に多すぎて、「Web制作に裏切られた」と感じている事業者の方を、私たちは何人も見てきました。
ひだまり幼稚園は、その人たちに対する私たちの答えです。 「あなたの業種だったら、ここまで考えてサイトを作ります」という、言葉ではなく実物での宣言。
幼稚園は、業種別デモの第1号にすぎません。 カフェも、クリニックも、士業も、これから順次公開していきます。
ひだまり幼稚園のデモを、実際に触ってみてください
スマホからも、PCからもアクセスできます。 タブの動き、CTAの位置、スクロールしたときの読み心地。 「自分の業種ならどう仕上がるか」を、想像しながらご覧ください。
そして、もしご興味を持っていただけたら、お気軽にお問い合わせください。 業種別デモは、随時拡充していきます。
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Design Studio KZについて 中小企業・個人事業主のWeb集客を、AI×Astro+Cloudflare Pagesによる爆速SEO特化Web制作で支援するWeb制作会社です。 「デザインが綺麗なだけのサイトは、もう要らない。」をキャッチコピーに、成果直結×事業者視点×AI先進性で、事業を本気で前に進めるサイトを作ります。